前日には全て準備万端です。
今日は沢を下る20mのロープも用意しています。
そして予定のバス停で沢登りの女性2人と途中背下りた釣り人を除いた3人のフライマンと私達合計7人が下車しました。
フライマンはバスに乗る前にあらかじめ決めておいた場所へ各々入渓していきます。
私達は林道を歩き本流まで下る予定の沢へ着きました。
なだらかなガレ場を少しずつ下りはじめました・。
沢登りの女性が追いついてきてぎこちない妻を心配しながら除いていました。
「だいじょうぶですか!」
「時間を掛けゆっくり下しますから大丈夫です。」
私が普通に歩いて下れる斜面ですが、妻が怖がりなかなかおりられません。
何度か注意をしましたが、どうしても重心をガレ場に近づけすぎて足元が安定しません。
何とか手を取り慎重に下り本流にたどり着きました。
もともとわずかな距離を釣るつもりで入渓した川でしたが30分も時間をみておけば充分だと軽い気持ちでいました。
そして本流へたどり着けば今まで行った渓流より落差が少なく歩きやすくスムースに行く予定でした。
しかし妻は下りる時に緊張してしたのか川に着いてから何時もより河原を歩くのがぎこちないです。
釣り始めて時計を見るとすでに12時を過ぎていました。
少し悩んだがわずかな距離ですが無理して上流の堰堤まで釣りをする事をやめこのまま下りた沢を釣り上りることにしました。
この沢は魚の濃く簡単に釣れるよていだったのに前回とは打って変わって魚はスレてフライに出ても電光石火で釣れることはありませんでした。
林道まで充分時間をかけ登り、道のわきに広い場所を見つけ遅めの昼食を取りました。この時すでに1時半をゆうに過ぎていました。
おにぎりを食べ余裕の出来た私は林道わきのガレ場には大きなアザミがたくさん咲いているのを眺めました。
私達の休んでいた前を若いカップルの登山者がを歩いてバス停の方角へ下っていきます。
昼食を終えて彼らの後を追うように妻と会話を楽しみながら歩きました。
バス停では先ほどのカップルがバスを待っていました。
「まだ1時間ほど有りますね?」勝手に下りのバスに乗るものだと思い込んでいた私が言いました。
「いいえ、今日は上の小屋に予約を取っていますのであと20分です。」
「はぁ・・そうですか!」 「私達は1時間待つようです。」
彼らの待っていたバスが来て、彼らを乗せ峠へと出発いて15分後から来る時に一緒にバスへ乗って来た釣人が戻ってきました。
「どうでした!」
「いや先駆者がいて・・・・」
「先行者は今ここにいませんがどうしたんですかね?」
「1時30分のバスに乗って帰ったんだと思いますよ!」
戻ってきた人達は互いに言葉を掛けましたがやはり釣果はあまり良く無かったようです。
釣果は時の運です。
私が準備良く持参した20mのロープを役立てる事が出来たのは良い結果でした。
さらに何よりも良かったのは温泉に入り帰りの車中で妻がめげずにまた来年下りや易い場所で釣りをしたいと言ってくれたことです。