コバルトブルーの谷で釣りがしてみたいと言った妻をつれて木曽谷の支流へいってきました。
木曽川の合流から林道を少しづつ上流へ車を走らせながら駐車スペースと川へ下りる場所を探します。 下りる場所を見つけたら適当な距離で上がる所を確認します。 ここだと思う場所から降りても妻が歩くのに難儀ではポイントとして適切では有りません。 駐車スペースを見つけ車を停車し、川へ下りる場所を確認しても適当な戻る場所が見つかりません。
何度か林道を行き来し、釣り時間が1時間位の行程の場所を見つけました。 川は少し減水ぎみで水中の花崗岩に薄く褐色の珪藻が付着していたので以前来た時と違い水深のある場所がコバルトブルーでは有りません。少しエメラルドグリーンがかっていました。
斜面を妻の手をとり河原へ下り一緒に釣り始め、口をだすといつもの通り「うるさい!」と一言いわれ妻をリリースする事にしました。 妻でも釣れそうな場所(ドリフトのしやすいポイント)を見つけ私は上流へ行きます。 上流へ進みながら絶えず下流を確認すると妻は何週間ぶりのフライフィッシングにトラブルで何度もからんだティペットをほどいています。
何箇所かポイントを釣り上がり私が最初の1匹目を釣り下流にいた妻を呼び魚の写真を撮りました。 写真を撮り終わったころから上空で雷の音がしだしました。 左岸を見るとちょうど林道に登るに最適な場所があり2人で急いで道路にかけあがりました。 そこは偶然にも私が車を駐車していた場所でした。早々と車にロッドをしまい、 乗りこみ昼食をとる事にしました。 その前に妻が手を洗いたいと言うので上流のキャンプ場の水場まで移動しました。
車の中で昼食を摂っている間に少しづつ空が明るくなり雨があがったので足場の良いキャンプ場の付近を再度チャレンジする事にしました。 イージーな場所を見つけ川へ下りると何とか釣らせてあげたい私のアドバイスが気に入らない妻はまたまた自分で好き勝手に釣ると言いだし私は妻に手頃な場所を2か所選び「ここで釣っていろ!」妻を置いて上流へたたき上がる事にしました。 何度か振りかえり妻の確認をしながら上流へと移動するが魚は私のフライに出てきません。 50mほど上がった時点で振りかえると妻が遠くで手招きをしています。何かトラブルでも有ったのかと急いで妻の元へ戻ると背中に付けていたネットが有りません。 さらに近づき「もしかして釣れちゃったの?」「魚が掛かって痛そうなのにフライが外れない。早くあなたが来ないから死んじゃうかもしれない」「水に入れておけば死ぬことはないよ!」「でも痛そう・・・・」「魚には痛みを感じる神経は無いよ!魚はビックリして逃げたり暴れるだけだよ!」「あなたが気がつかないからずっと手を叩いていたから手が痛くなってしまったじゃないの!」 いろいろ言われたがとにかくこれは奇跡だ!・・・ 私の方が興奮してしまっている。 この後にもっとすごい事がありました。それは・・・・・・・・ そろそろ時間も良いところで納竿してしまおうとしていた時の出来事です。 最後のポイントでのことでした。 私はすでにティっぺトからフライを外しラインをリールに巻きこんでしまっていました。 何度かフライを流していた妻のロッドをとり「ちょっと貸してみな!」プールの岩盤すれすれを2・3度流している時です。 「おしまいにしよう!」私が言いました。妻が「私に貸してみて」 思わず私は「それはもしかして私なら釣れると思っているの?」妻「そう!」 二人で大笑いをしてしまいました。
妻に釣られ恥ずかしがって顔を隠している岩魚と釣れたのを見て興奮している私の声。そして私の釣った岩魚(成魚放流です。)